2014年04月09日に、10年以上の長きに渡って続けられてきたWindowsXPとOffice2003のサポートが終了します。
すでに様々な所からサポート終了の警告が出ていますが、未だにXPやOffice2003を使い続けている人が大勢居るようです。
また、サポート終了後も継続して使い続けると言っている企業も多いようで、サポート終了以降の被害がどれほど大きい物になるか、今から心配です。
2000年問題の時には、プログラマーが必死に修正作業を行った事で被害は殆ど無いままに乗り越える事が出来ましたが、それゆえに日本人はITの危険性について余りにも無知だと思います。
大げさにはなりますが、XPやOffice2013を4/9以降も使い続けるなら、以下の覚悟が必要かもしれません。
・保存している情報は何時盗まれてもおかしくありません。
・知らぬ間に犯罪に加担し、逮捕されてしまう可能性が有ります。
・メーラー等に入っている宛先に、ウイルスやスパイウェアの入ったメールをばらまくハメになるかもしれません。
・企業がサポート終了後も使い続けていた場合、その企業はセキュリティを軽視しているから大切な情報を預けられない、信頼出来ないと判断され、顧客も取引先も全てを失う恐れが有ります。
以下によくある質問と答えを纏めてみました。
Q1.セキュリティソフトを入れておけば大丈夫。
A1.大丈夫じゃありません。実際、シマンテック、カスペルスキー、マカフィー、トレンドマイクロ、ESET等のセキュリティソフトを販売している企業自体が、危険を訴えています。
Q2.盗られて困るような情報は入れてないから大丈夫。
A2.情報を盗られるだけでは済みません。場合によっては、犯罪を行うための踏み台として使われ、重大な情報犯罪の共犯とされてしまう恐れが有ります。
Q3.ネットに繋いでないから大丈夫。
A3.ネットに繋いでいなくても、USBメモリ等のデバイスやプリンタ等の外部機器へ接続する事で、ウイルスやスパイウェア等に感染する恐れが有ります。また、そのデバイスを介して他のPCにも感染を広げてしまうかもしれません。
Q4.サポート終了後にXPとOffice2003を使い続ける方法は無いの?
A4.どうしても使い続けなければならない場合、以下のルールを厳守する事で使う事は可能です。
(1)ネット回線には一切接続しない(有線LAN、無線LAN、モデム等の一切が使用できません)
(2)有線キーボードと有線マウス以外の外部機器は接続しない(USBメモリ、外部HDD、無線マウス等)
(3)プリンタで印刷したい場合は、プリンタをUSBで繋ぎ、他の人には絶対に使わせない。
(4)PC内にあるファイルを開く際には、毎回ウイルスチェックを行う。
ここまでを徹底すれば、とりあえず新しいOSのPCを買うまでの一時的な繋ぎには使えると思います。
ただ、この状況で使える機能など知れていますので、早急に新しいPCに買い換える必要が有るでしょう。
参考資料:
サポート終了に伴うセキュリティのリスク